花火大会の思い出

2016年08月15日 22:34



どこからか聞こえる花火大会の生音を感じながら
テレビで諏訪湖の花火大会の映像を見ていました。
様々な色の光の雨が夜空に降り注ぐような光景は夏の風物詩。
しばしうっとりと画面を眺めていました。



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ずいぶん前に亡くなった祖母は花火大会が嫌いでした。

戦前は東京都文京区内で小さな印刷屋を営んでいた祖父母でしたが、
戦況の悪化の末、本土決戦に備え大きな道路を造るためという理由で
店舗兼住宅は接収され、印刷機械類は供出させられたそうです。
疎開先にとどうにか用意したのは中野の小さな家。
文京区と中野区は直線距離にして10Kmほどしか離れていないのですが、
今ほど交通網が発達していなかった当時は疎開地として選ぶほど
都心から離れていて安全な地という感覚だったのでしょうか。
結局、祖父には中野の家に引っ越す前に召集令状が届き、
シベリアで戦後抑留のまま帰らぬ人となりました。
中野の家はかろうじて戦災をまぬがれ終戦を迎えましたが、
その後も祖母にとって苦しい生活が長く続いたそうです。

祖母は、遠くから花火大会の音が聞こえる度に耳をふさいでいました。
夜通し続く空襲で無数の焼夷弾が落ちてくる音と炎、
そして辛い時代の記憶がよみがえって来て胸が苦しいと。



純粋に花火大会を楽しむことができる私たちは恵まれている。
あの時の祖母の姿を思い出しながら
平和の尊さとありがたさをあらためて胸に刻んだ夜です。





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コメント

  1. のりっぺ | URL | -

    20代の頃はいろんな所の花火大会に行ってました。
    友達がふと「戦争の爆弾の音みたいで花火の音がダメな人いるんだって」って言い出してハッとしました。
    それ以来、頭の片隅にずっとあります。
    花火に感動できるなんて幸せですね。
    まっ。花火の苦手な娘がきてからは花火大会は不参加になりましたが(^-^;

  2. みい | URL | -

    のりっぺさんへ

    コメントありがとうございます。
    お返事が遅くなってすみませんでした。
    私たちのおじいちゃんおばあちゃんの世代は
    やはり花火が苦手な方が多いようですね。
    ペコちゃんも、ですね^^
    ペーちゃん、大好きな家族が付いてるから大丈夫よ~

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