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ありがとうございました

2017年06月29日 23:36


しばらく振りの更新となってしまいました。





ある梅雨晴れの日、なっちゃんは天国に旅立ちました。



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なっちゃんの回復を祈ってくださったみなさんの思いが
本当にありがたかったです。
どうもありがとうございました。



口腔内腫瘍を克服しこれからという時に・・・
体調を崩してからというもの、あっと言う間に急変してしまいました。
麻酔が必要な精密検査は受けなかったので詳細は分かりませんが
おそらく脳に何らかの問題が起きたようです。
お気に入りの窓辺で眠るような最期でした。


とても残念なことですが。
どうしても受け入れなければならないことって、
案外多いものですね。





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なっちゃんは、どうやらネグレクトの末に捨てられてしまった子だったようです。

2008年7月に東京の動物愛護相談センターから
CATNAP(現アルマ)さんによって保護されました。
保護直後は人間不信が強く、まさに「触る者みな傷つけ」ました。
預かり家のmilky-mamaさんとpapaさんは生傷が絶えず、
荒くれ者だったなっちゃんのお世話は相当大変だったことと思います。
それでも愛情をかけ続けてくださったおかげで
凍った心が少しずつ溶け始め可愛くなっていきました。
そして、ご縁があり2009年1月に我が家の家族の一員として
迎えさせていただきました。


うちに来たばかりの頃のなっちゃんは、
とにかく愛情に飢えていました。
愛されたいのに甘えられない葛藤を抱え、
時に野生動物のように尖っては私たちを攻撃しましたが、
そのことで傷ついていたのは実はなっちゃん自身でした。

まるで、いくら食べても空腹が満たされない
底なしの愛情飢餓を抱えているようにも見えました。

これまで、なつけんパパは病院送りになること数回。
なっちゃんの心の傷の痛みを共有してるんだと
本人は嬉しそうでしたが。


3か月後にけんけんという弟ができました。
大好き、うれしい、もっとちょうだい、遊んで、褒めて。
感情をストレートに表現するけんけんを真似しながら
なっちゃんは少しずつ甘え方を覚えて行ったようです。



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私は、まりんが急逝してからというもの、
かなり後ろ向きなのですが、
毎日、今日が最後の日かもと思いながらわんこ達と接してきました。
それくらい悔いなく可愛がりたいなぁという気持ちからです。



ある人が教えてくださった素敵な詩です。


Love doesn’t just sit there like a stone,
it has to be made like bread,
remade all the time, made new.
(作家・アシューラ・K.ル・グィン)


愛って、何百年も鎮座してる岩のようなものじゃなくて
もっとフワフワしててあったかいパンのようなものなんだね。
毎日毎日こね直して焼き上げなくっちゃね。




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今までなっちゃんを可愛がってくださって本当にありがとうございました。
仲良くしてくれたわんこのお友達もどうもありがとう。
生前にお気持ちは十分いただいていますので、
勝手を言って申し訳ないのですが、
お花や供物などは辞退させていただきます。

代わりに・・・と言っては失礼ですが、
目の前の愛しい子をギュッと抱きしめてたくさん話しかけてあげてください。
それがなっちゃんからのお願いだそうです。




再掲載ですが2009年夏の動画です。
大好きな氷をもらってご満悦のなっちゃん。
氷の行方にご注目ください。






本当にありがとうございました。






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